この記事は、決算報告について、解説しています。
「決算報告って、ただ数字を見せるだけだと思ってませんか?」
実は、銀行との信頼関係を築くための“顔出しチャンス”なんです。
「この人に貸しても大丈夫」と思ってもらうには、あなた自身を“覚えてもらう”ことが大切。
内容は、次の3つとなります。
・決算報告の目的は、顔を売ること
・決算報告では、3つの事を話せ!
・決算報告での注意点3つ
この記事では、決算報告で話すべき3つのポイントと、やってはいけない注意点をわかりやすく紹介します!
決算報告の目的は、顔を売ること
決算報告の目的は、顔を売ることです。
その理由は、知らない人よりも、知った人になった方が、銀行融資を受けやすいからです。
そのため、知らない人を脱出して、知っている人に昇格しましょう。
決算報告の本当の目的は、銀行融資を受けることなんですけど、自分の顔を売ることも重要です。
銀行の担当者と知っている関係になれば、銀行融資にも有利になります。
だって、知らない人は断りやすいけど、知っている人のことは、断りにくくなるからです。
たとえば、2つの会社があったとします。
・A社⇒銀行融資が必要なときだけ、銀行に行く
・B社⇒定期的な報告があり、顔見知りになる
どっちが有利になるかというと、やっぱり知っている顔が有利になるのです。
社長だって、知らない相手が「取引したい」と言ってきたら、警戒しますよね。
それと同じで、知らない人よりも知っている人になれば、有利になるのです。
「決算報告なんて・・・」と思うよりも、知った仲になると思えばハードルが少し(ほんのちょっと)だけ下がる気がしませんか?
初めてやるのは、みんな怖いですけど、決算の内容を報告するだけなんで、大丈夫です。
では、だれに顔を売るのかというと、銀行融資のキーマンです。
銀行融資のキーマンは、
・支店長
・融資課長(いろいろな表現ありますが、融資のえらい人)
となります。
窓口の人と仲良くなってもしかたないので、支店長と融資課長と顔見知りになりましょう。
支店長は、色々な人とあっていますので、なにかインパクとがないと覚えてもらえません。
でも、だいたいはインパクのあることなんてできないでしょうから、回数あって覚えてもらう作戦です。
決算報告をして、顔を覚えてもらって、融資を断りにくい状況にしていきましょう。
決算報告では、3つの事を話せ!
決算報告の目的は、お金を借りることです。
その目的を達成させるために、話すことは
・前々期と前期(決算報告の期)の比較
・今期の予想
・借入の計画
となります。
最後の借入の計画の話は、必ず行いましょう。
借入の計画の話をしないと、ただの報告となってしまいます。
こちらの目的は、「借入」ですけど、銀行の目的は、「お金が返ってくるのか?」となります。
「会社に銀行融資をしても、お金は返ってきますよ」ということを、考えながら報告すると、よい決算報告になります。
決算報告の流れは、
・前々期と前期(決算報告の期)の比較
・今期の予想
・借入の計画
この順で良いので、どんなことを話すかを確認します。
前々期と前期(決算報告の期)の比較
決算書の内容は、決算書を見れば、わかります。
でも、どんなことがあって、そうなったかというのは、わかりません。
前々期と前期の決算書の内容で、科目の金額が大きく変わっているところを、中心に説明しましょう。
良いことも悪いことも話しておきましょう。
結局は、決算書をみれば、わかってしまうから、悪いことを隠しても意味がありません。
悪いことについては、これからどうやって良くしていくかも、説明できると銀行は安心できます。
銀行は、貸したお金が返ってくることに、興味があるからです。
決算報告は、前々期と前期の金額が、大きく変わった勘定科目を中心に話をしましょう。
良いことも悪いことも伝えましょう。
今期の予想
前々期と前期(決算報告する期)の比較の話が終わったら、今期(これからの期)の話をします。
今期の予測のポイントは、“あまり大きなことを言わないこと”です。
よくあるのが「大きな会社と、取引がありそうだ」とか、「売上が倍になる」とかですね。
本当ならいいのですが、予想で大きいことを言ってしまうと、信頼されなくなってしまいます。
仕事の受注が決定していれば、お話しても良いですが、不確定なら前期から今期がつながって行くような話にしましょう。
たとえば、月々の売上が800万円くらいなら、800万円を基準にしてプラス10%くらいとか、マイナス10%くらいとかです。
銀行は、貸したお金が返ってくるかを、知りたいのです。
あまり大きいことは言わずに、確実なところを説明していきましょう。
借入の計画
決算報告の目的は、借入の計画です。
必ず、借入の計画の話は、銀行にしましょう。
銀行は、時間的に余裕があると、検討しやすいです。
「ギリギリになって、貸して」というのは、印象も良くないのですし、無計画にも見えてしまいます。
決算報告の時に、
・いつ必要なのか
・なんで必要なのか
・どのくらい必要なのか
について、話をしておきましょう。
話の最後は、「貸してください」ではなく、「良い提案をお待ちしています」と締めくくりましょう。
「貸してください」と言ってしまうと、「お金がキビシイのか?」と思われてしまいます。
貸してくれるのを待っているよ、というスタンスがいいのです。
決算報告は、借入が目的なので、必ず行いましょう。
決算報告での注意点3つ
決算報告の注意点は、
・遅刻や予定変更をしない
・話は短い方がいい
・1回やったらずっとやる
となります。
注意点というほどのことでもないかもしれませんが、銀行員は忙しいというのを、前提に考えておきましょう。
そうすると、遅刻や何度も予定を変更することは、やめましょう。
決算報告よりも、他のことが重要なんだと思われるし、約束を守れない人と思われてしまうからです。
遅刻や予定変更しないようにしましょう。
銀行員は、忙しいので、報告は長くて1時間です。
30分くらいで十分だと考えています。
サッと行って、サッと帰ることを、前提としましょう。
余計な話をしてしまうと、ボロがでるかもしれませんしね。
最後に、1回やったら、ずっと続けましょう。
決算の内容が良いときはやるけど、悪いときはやらないというのは、印象がよくありません。
良いときも悪いときも、決算報告は続けていきましょう。
注意点というほどのことでもないかもしれませんが、確認しておきましょう。
決算報告は銀行融資のスタートライン!顔を売って信頼をつかもうのまとめ
決算報告は、顔を覚えてもらうチャンスです。
銀行融資にもプラスになるので、勇気を持ってやって行きましょう。
編集後記(2424)
昨日は、お客様と打ち合わせに行き、動画の撮影をしました。
サムネイルとか、色々変えたので、変化があったらうれしいです。
55日記(2754)
クリスマスツリーの飾り付けをしました。
仕切ってくれたので、ラクチンです。
66日記(1981)
夕方に公園に行って遊びました。
「暗くなったから帰ろう」というと「どこが?」と言っていました。
「暗くなかったら、あそこのライト、あんなにみえないでしょ」と言うと、「そうだね」と言って帰る支度をしてくれました。

