決算で、思ったよりも利益がでているなって感じたことはありませんか?
お金が出ていったからといって、利益がないわけではありません。
在庫や仕掛品(途中工事)があると、お金がでていっても利益が出てしまいます。
請求書の締め日の関係で、利益が出ることもあります。
この記事では、思ったよりも利益が出てしまう理由を書いて行きます。
思ったよりも利益が出てしまう原因は?
決算で、思ったよりも利益が出ているなって感じたことはありませんか?
その理由として、
・在庫になっている
・途中工事などになっている
・翌月の請求書だけど、仕事が今月
などがあります。
各項目について、確認していきましょう。
思ったよりも利益が出てしまう原因は在庫?
思ったよりも利益が出てしまう原因として、在庫があります。
在庫で商品を買っていて、お金はでて行っているけど、商品は販売できていないときです。
会計では、在庫は経費にはしません。
そのため、商品を仕入れたお金は出ていくのですが、販売していない商品は経費にならないので、思ったよりも利益がでます。
売上と仕入は、セットとなります。
商品が売れると売上になり、そして、商品を経費にできるのです。
例えば、利益が500万円あったとします。
税金払いたくないから、500万円仕入れて経費を作ろうとします。
でも、商品が売れなければ、その商品は全部在庫となります。
在庫が500万円なので、経費にはならず利益は500万円のままとなります。
そうすると、仕入れたお金は500万円出ていってしまうので、お金は無くなります。
こんな感じで、“あれっ、思ったよりも利益がでているよね”となるのです。
経費について、特に在庫になるようなものは、決算対策にはならないのでご注意ください。
思ったよりも利益が出てしまう原因は途中の工事がある?
建設業なんかで出てきますが、途中工事です。
貸借対照表では、仕掛品という勘定科目で表現されます。
この仕掛品(途中工事)は、今期に仕事をしていたけれど、相手に引き渡していないので、そこにかかった経費は来期の経費となります。
完成した時の経費になるということですね。
在庫のときと同じなんですが、お金がかかっていても完成したときに経費にするので、お金が出ていくけど経費にならないということになります。
たとえば、ある現場をやっていたとします。
3月決算なのですが、今やっている現場は、3月中頃から始まって、完成は4月中頃になりそうです。
こんなときは、そのやっている現場は、仕掛品(途中工事)となります。
仕掛品(途中工事)になったら、3月中頃から3月末までのその現場にかかった経費は、経費にしません。
完成した4月中頃の経費とします。
いつかは経費になりますが、今回の決算の経費にならないので、思ったよりも利益が出るということになります。
思ったよりも利益が出てしまう原因は翌月が請求だけど、今月の仕事
これは、請求書の期日のズレで出てくるものです。
3月31日決算の場合は、3月20日に請求書を締めても、3月31日までの分を売上にしなければいけません。
そのため、来月の請求書に書いてあるけど、売上は今月のようなことがおきます。
そんな理由で売上が増えて、思ったよりも利益がでることがあります。
たとえば、3月31日決算の会社で、売上の請求書が20日締めだとします。
3月20日締めの請求書は売上にいれますが、3月21日から3月31日までの分もいれる必要があります。
3月21日から4月20日の請求書の中で、3月21日~3月31日までの分を3月の売上とするのです。
3月20日までの売上だと思っていると、ちょっと売上が多くなったなとか思うはずです。
金額が少なければ、あまり影響はでないですが、多ければ思ったよりも利益がでたなってなります。
思ったよりも利益が出てるな?と思ったら税理士に確認しよう
もし、思ったよりも利益がでているな?と思ったら、税理士に確認しましょう。
もしかしたら、会計の処理に間違いがあるかもしれません。
その理由は、社長のカンは、けっこう鋭いです。
私も過去に「なんかちょっと違うな」と言われて、間違いがあったことがありました。
あとは、年1回で処理している場合です。
月々などの処理の場合は、仕事と会計が近いのですが、年1回だと最初の頃を忘れている可能性はあります。
なぜ?と思ったら、税理士に確認してみましょう。
それが、1番の近道です。
思ったよりも利益が出てしまう原因は?のまとめ
在庫や仕掛品(途中工事)は、仕入れや製造している場合は、よくあることです。
お金がないから利益がすくないということはありませんので、ご注意ください。
決算で、思ったよりも利益が出ているなって感じる理由は、
・在庫になっている
・途中工事などになっている
・翌月の請求書だけど、仕事が今月
などがあります。
編集後記(1900)
奥さんが夜遅かったので、子どもたちとバーミヤンに行きました。
6歳と3歳なので、ほとんど自分でできて、とてもラクでした。
55日記(2230)
ママいつもの寝る時間までに帰って来なかったので、ちょっと泣いていました。
でも、「絵本よんで」と言って、絵本を読むと笑っていました。
そのあとは、力尽きて寝ていました。
66日記(1457)
ママがいつもの寝る頃に帰って来なかったので、「ママが帰ってこない」「ママに会いたい」と泣いていました。
「ママが帰ってくるまでまってる」と言っていましたが、すぐに寝てしまいました。