社会保険についてざっくり
社会保険ってなんだろう?と思っていませんか。
お客さんに質問されたので、書いてみました。
最近は、スクワットとプランクにハマっている税理士の柏嵜です。
東京都大田区で開業しています。
私も給料計算などで関係していますが、専門家ではないので、ざっくり説明しています。
この記事を読んで、社会保険をざっくりと理解してください。
そもそも社会保険とは
社会保険とは、
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金
の3つのことを言います。
昔、顧問先の社長が、「厚生年金は後からもらえるから良いけど、健康保険は医者に行かないと損だよね」
と言っていました。
間違っていないよなって感じです。
- 健康保険⇒今のため
- 介護保険⇒将来のため?
- 厚生年金⇒将来のため
という感じでしょうか?
社会保険は、誰が加入するの?
社会保険は、
- 会社⇒社長だけでも加入
- 個人事業主⇒社員が5人以上で加入(業種による)
となっています。
個人事業主から法人成りした場合に、個人事業主の時に社会保険に入ってなかったので、大丈夫と思っているかもしれませんが、社長1人だけでも加入しなければいけません。
ここが、労働保険とは、違うところです。
社会保険は、強制加入となっていますので、加入しないと罰則などありますから注意してください。
誰が加入するのか?を詳しく確認するには、日本年金機構のHPの摘要事務所と被保険者を確認してください。
社会保険は、どうやって加入するの?
社会保険は、1人社長でも加入しなければいけませんが、自動的に加入するものではありません。
- 自分で、届け出をする
- 社会保険労務士にお願いするなど
ということになります。
会社を設立する時に司法書士さんに登記を頼んでも、会社の設立はできるのですが、社会保険には加入していません。
会社の開業届や青色申告承認申請書などを提出しても、社会保険には加入したことにはならないのです。
社会保険の加入について知りたい方は、日本年金機構のHPの事業所が健康保険・厚生年金保険の摘要を受けようとするときをご確認ください。
社会保険は、どのくらいかかるの?
社会保険は、給料から控除をして、日本年金機構に支払います。
社会保険の負担率は
- 社長や従業員の負担が約15%
- 会社の負担が約15%
となります。
社会保険は、従業員と会社で約30%を負担することになります。
負担率は約15%と書きましたが、健康保険は、なぜか地域によって率がことなります。
東京の2021年3月からの保険率で確認してみます。
40歳未満 | 40歳以上 | |
健康保険 | 4.92% | ― |
健康保険(介護保険込) | ― | 5.82% |
厚生年金 | 9.15% | 9.15% |
個人負担の合計 | 14.70% | 14.97% |
会社負担分 | 14.70% | 14.97% |
個人と会社の負担合計 | 29.4% | 29.94% |
社会保険は、給料だけでなく賞与にもかかって来ます。
例えば、年収300万円の人は、45万円くらいの個人負担と45万円くらいの会社負担となります。
社会保険料率について確認したい方は、全国健康保険協会のHPの令和3年度保険料額表(令和3年3月分から)をご確認ください。
社会保険は、どうやって払うの?
社会保険は、従業員や役員の給料から控除します。
そして会社が、従業員や役員の分と会社分とを一緒に支払います。
社会保険の
- お金の流れ
- 時間の流れ
の2つについて説明していきます。
お金の流れ
お金の流れは、率が地域によって違うので、東京の場合(40歳以上)として確認していきます。
- 会社は、社員の給料の中から健康保険との厚生年金を預かる
- 会社は、会社負担分と社員負担分の健康保険と厚生年金を一緒に払う
図にすると下のようになります。
会社は、社員の給料の中から健康保険5.82%と厚生年金9.82%を預かります。
そして、会社負担分と合わせた健康保険11.64%と厚生年金18.3%を日本年金機構に払います。
会社負担分は、子ども・子育て拠出金というのを0.36%負担します。
時間の流れ
時間の流れは、
- 社員から預かった月の次の月に支払っていく
図にすると、下のようになります。
3月に社員の給料から健康保険と厚生年金を預かります。
4月の月末に社員から預かった分と会社負担分をあわせて支払います。
支払い方法は、納付書又は口座引き落としです。
口座引き落としの場合は、月末が土曜日・日曜日の場合は、月曜日に支払われますので注意が必要です。
社会保険は、インパクトが大きい
社会保険は、従業員負担分と会社負担分を合わせると約30%になります。
会社の経営する上での支出のインパクトは、とても大きいです。
1人社長なら自分の分だと思えても、社員が増えていけばかなりの金額となります。
- 個人事業主から法人成りするとき
- 社長の給料を上げるとき
- 社員を雇うとき
必ず社会保険の負担が大きいことを、思い出して下さい。
社長が知っておきたい社会保険のことのまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
55日記(1155)
保育園から帰るときに、水たまりにジャンプして帰っています。
66日記(382)
なんかいつも汗だくです。