こんにちは、税理士の柏嵜忠弘(かしわざきただひろ@thkz8)です。
「売上が1,000万円超えた!」嬉しいですね。
でも、「消費税がかかってくるよ」とがっかり場合もありますよね。
そもそも消費税って、いつの分を支払うのか知っていますか?
売上が1,000万円超えたときの分?それとも納税するときの分?
目次
消費税は、いつの分を払うのか?
消費税は、いつの分を払うのか知っていますか?
消費税は、税金がかかる年分(期)の消費税を納税します。
勘違いしている方も多いのですが、課税売上が1,000万円超えた年分(期)の消費税を納税するのではありません。
なぜなら、課税売上が1,000万円を超えると消費税の納税しなきゃいけないスイッチが入っただけです。
スイッチが入って、消費税を納税するという流れです。
※基準期間や特定期間の解説は、割愛します。
※この状況以外に消費税が課税される場合があります。詳しくは、税理士などにご相談ください
基準期間の課税売上高が1,000万円を超えた場合に消費税の納税しなきゃいけないスイッチが入ります。
そしてⒶの期間に納税が発生します。
同じように特定期間の課税売上高が1,000万円を超え、かつ、給与等の金額が1,000万円を超えた場合に、消費税の納税しなきゃいけないスイッチが入ります。
そしてⒶの期間に納税が発生します。
Ⓐの期間では、基準期間の時の消費税の納税額や特定期間の時の消費税の納税額は関係ありません。
Ⓐの期間の仕事の内容によって税額が変わってきます。
Ⓐの期間が終了して初めて税額が確定するのです。
消費税は、いつまでに払うのか?どうやって払うのか?
消費税はいつまでに払うのか知っていますか?
個人事業主は、消費税が課税される年の翌年3月31日までです。
振替納税にすれば、消費税が課税される年の翌年4月中旬~下旬です。
法人は、消費税が課税される決算期末から2月以内です。
消費税をどうやって払うのか?
消費税は、預かり税です。
消費税の原則計算は、もらった消費税と払った消費税の差額を納付します。
もらった消費税とは、売上などで入金する消費税です。
払った消費税は、材料や経費で出金する消費税です。
つまり、消費税は預かり税なのです。
納税する年(期)が終わらないと、消費税の納税額はわかりません。
資金繰りが苦しい時に預かり消費税を使ってしまうと、納税が苦しくなります。
納税が苦しくならないように、どこかにお金をよける必要があります。
どうやったら良いのでしょうか?
過去の実績から予想して定期積金をする
消費税が課税される場合は、過去の実績があるのはずです。
そこから予想して、消費税分のお金をよけるのが良いです。
私は、定期積金をおススメしています。
毎月別の通帳によける
税理士などに月々の計算を依頼している場合は、毎月の消費税の納税額もわかると思います。
その金額をを納税準備預金などに移して納税に備えるようにしましょう。
売上1,000万円超えたけど消費税っていつの分を支払うの?まとめ
消費税は、いつの分を納付するのか?
消費税が課税される年(期)の分を支払います。
その年(期)の仕事の内容で、納税金額が決まります。
消費税の納税資金はどうしたらよいのか?
消費税の納税を想定して、毎月対策するのが良いと思います。
私は、だいたいの金額を定期積金する方法か毎月納税準備預金に移動させる方法をおススメしています。
消費税は、間違いの多い税金の一種です。
ぜひ税理士に確認してください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。