銀行融資の4つの借り方について、確認していこう

銀行融資には、4つの借り方があります。

それは、

・証書貸付

・手形貸付

・手形割引

・当座貸越

となります。

 

それぞれに特徴がありますので、確認してみてください。

目次

銀行融資の4つの借り方について、確認していこう

銀行融資の4つの借り方について、確認していきます。

4つの借り方?となるでしょうから、早めに結論を書いておきます。

 

4つの借り方とは、

・証書貸付

・手形貸付

・手形割引

・当座貸越

となります。

 

借り方を変えることで、資金繰りも変わってきますので、ぜひ確認してみてください。

証書貸付

証書貸付ですが、見慣れた借り方です。

長期の運転資金や設備投資のときに出てくる、借り方となります。

 

証書貸付というと、だいたい1年を超える長期の銀行融資となります。

銀行から融資を受ける時には、金銭消費貸借契約書を作成して、融資を受けます。

 

金銭消費貸借契約書には、

・融資金額

・金利

・返済方法

などが書いてあり、融資を受ける会社が署名捺印して、連帯保証人がいる場合は、連帯保証人も署名捺印します。

 

証書貸付は、返済方法が

・元利均等

・元金均等

の2種類があります。

 

元利均等は、毎月の返済金額が同じとなりますが、毎月の返済元金は変わってきます。

元金均等は、毎月の返済する元金が同じなので、返済金額が変わってきます。

 

例えば、元金均等で300万円の5年で銀行融資を受けた場合は、300万円÷5年(60か月)=5万円となり、月々の元金の返済が5万円となります。

この5万円に、月々の利息が乗っかって、返済金額となるのです。

 

証書貸付のメリットは、返済期間を長期にすることにより、資金繰りが安定しやすいということです。

大きく借りて、返済がゆっくりのため、お金の流れが緩やかになるのです。

 

証書貸付のデメリットは、金銭消費貸借契約書を、銀行融資の都度作成する必要があります。

収入印紙を負担したり、書類を集めたり、サインをしたりするのが、手間となります。

 

証書貸付は、1年を超える資金を調達するときに使います。

手形貸付

手形貸付は、借入用の手形を銀行振り出して、銀行融資を受ける方法です。

手形貸付は、手形を使っていなければできないと思いがちですが、借入用手形という専用の手形を使うため、手形を振り出せない会社でも銀行融資を受けることができます。

 

手形貸付は、1年以内の短期間で返済する融資に使われます。

手形貸付には、証書貸付にあったような、金銭消費貸借契約書を作る必要がありません。

 

そのため、連帯保証人の署名捺印が必要なく、準備する書類も証書貸付に比べると多くありません。

手形貸付の返済方法は、

・一括返済

・分割返済

の2種類があります。

 

一括返済は、経常運転資金やつなぎ資金を、資金使途とすることが多いです。

経常運転資金とは、経常運転資金=(売掛金+棚卸資産)△買掛金で求める金額の事です。

 

この経常運転資金は、会社が商品を仕入れて、販売して入金するまでの、会社が現金化できない部分の銀行融資となります。

事業を行っている限り、会社が必要とする資金となります。

 

経常運転資金の融資の返済方法は、6か月後や1年後の一括返済となります。

そして、経常運転資金は、事業を続けて行くには必要な資金のため、期日が来たら同じ金額で借り換えすることが多いです。

 

つなぎ融資は、まとまった支払いが先行して、後で入金する場合の不足資金を融資で補う方法です。

例えば、建設業などで、材料費や外注費が先行して支払わなければならず、入金が後に来る場合などに、つなぎ資金を利用します。

 

この場合は、あとで入金するタイミングの期日での一括返済の条件で、銀行融資を受けることになるのです。

銀行としては、短期で返済されるため、証書貸付などの長期よりも、銀行融資をしやすいのです。

 

手形貸付は、1年以内の短期の資金調達のときに使います。

手形割引

手形割引も、銀行融資の借り方の1つです。

手形割引は、売上代金として受け取った手形を、手形期日前に銀行が買い取ることにより、資金を調達します。

 

銀行は、買い取った手形を、手形期日に取り立てて回収をします。

もし、銀行が取り立てできない場合は、手形を割り引いた会社に対して、出した資金の返還を求めるのです。

 

手形割引は融資の1つですが、貸借対照表の借入金に表示されないので、財務内容がよくなったように見えますので、メリットもあります。

デメリットは、手形割引は、証書貸付や手形貸付よりも、利息が割高のため、手形を常に割り引いている場合は、資金繰りが悪化します。

 

さらに、不渡りというリスクもありますので、資金調達には、銀行融資を優先して、融資が難しいときに手形割引をするのが良いでしょう。

手形割引は、受け取った手形を期日前に、資金化する方法となります。

当座貸越

当座貸越は、銀行が設定する融資枠の範囲内であれば、会社はいつでも借入や返済ができるシステムです。

会社は、急なお金が必要になったら、資金調達をして、お金に余裕ができたら返済することができます。

 

たとえば、2,000万円の枠があったら、その枠の範囲内で、借りたり返したりが自由にできます。

当座貸越は、契約期間が終了する都度、審査が必要となります。

 

審査により枠が減少すると、現在借りている金額が枠を超えている場合は、差額を原則一括返済することになります。

当座貸越は、借りっぱなしが多いので、注意が必要です。

 

当座貸越を利用するには、ある程度決算書が良い状態でなくてはいけません。

審査が厳しいということは、他の銀行にも「審査が厳しい当座貸越をしているので、財務内容は安定している」とアピールできます。

 

当座貸越は、借りっぱなしができてしまう資金調達方法です。

銀行融資の4つの借り方について、確認していこうのまとめ

借り方というと、証書貸付が多いと思いますが、他にもあります。

経常運転資金は、あまり知られていないので、手形貸付や当座貸越などを、銀行に問い合せてみましょう。

 

編集後記(2256)

6月になったので、あたらしい会計ソフトと税務ソフトをダウンロードしました。

本当は、並行してやらなければ行けないのですが、タイミングが悪く切り替えと同時になってしまいました。

とりあえず、1年間は様子をみて、基に戻るか、このままにするかを決めたいと思います。

 

55日記(2586)

太鼓の達人をやっていました。

何度かやっているので、すぐに慣れていました。

 

66日記(1813)

いとこのダンス(ヒップホップ?)を、見に行きました、

「チアとどっちがいい?」と聞かれると、「チアのほうがいい」と答えていました。

 

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