「利益出ていますね、このままでは、たくさん税金が出ますよ」って言われたら、どうしますか?
だいたいの方は、税金を減らしたいと思いますよね。
税理士の私でも、税金を減らしたいと思います。
でも、ちょっと待ってください。
税金を減らすために、お金を使っていいものでしょうか?
必要なものや、買いたかったものを購入するのは、いいでしょう。
でも、飲み食いに使っちゃうのであれば、税金を払うのがいいでしょう。
「このままでは、税金が発生しますよ」には注意しよう
「このままでは、税金が発生しますよ」と言われても、不必要なお金を使わないようにしましょう。
その理由は、
・銀行の借入金額が減ってしまう
・お金が減ってしまう
・税金が増えてしまうかもしれない
という理由となります。
各項目について、確認してみましょう。
銀行の借入金額が減ってしまう
税金を減らそうとすると、銀行の借入金額が少なくなってしまいます。
その理由は、利益が多ければ、借入できる金額が多くなるからです。
利益を減らし税金の支払い金額を減らしてしまうと、その分借入できる金額が減ってしまいます。
銀行の融資は、利益に応じて増えて行きます。
経費を使って利益を減らすということは、将来の銀行融資の金額を減らしてしまうことになります。
銀行融資の目安は、(当期利益+減価償却費)×10となります。
または、(経常利益△法人税等+減価償却費)×10です。
この算式に利益が絡んでいるということは、利益が少なくなると、借入できる金額が減ってきます。
利益を減らして申告するのは良いのですが、「あのとき利益を増やしておけばな・・・」となることもあります。
利益が多いということは、税金も多いですが、借入できる金額も多くなります。
銀行融資の視点からは、利益は減らさないほうがいいんのです。
お金が減ってしまう
税金を減らそうとすると、お金が減ってしまいます。
その理由は、税金というのは、利益の30%くらいだからです。
思ったよりも、税金というのは、減っていきません。
例えば、100万円の税金だったとします。
税金は、利益の30%くらいのため、100万円の税金を減らすには、330万円くらいの経費が必要となります。
330万円の経費を使うのは、意味があるのかどうかです。
330万円が次の利益を生む場合なら良いですが、次の利益を産まないのであれば、あまり意味がありません。
そして、次の利益を生んだとしても、そこでまたお金を使うというのは、どうなんでしょう。
会社の蓄えを増やすほうが良いと考えます。
必要なものは買う、必要でないものは、税金を払って使える金額を増やすのが、よいと考えます。
税金が増えてしまうかもしれない
税金を減らすために使うのに、税金が増えてしまうかもしれないというのは、無理やり経費にするのは良くないという意味です。
よくある話で、「税金がでそうです」という話を聞いて、「これも経費です」と出してくる方がいます。
その経費って、本当に経費なんでしょうか?
経費であれば問題ないのですが、経費で無いものを無理やり入れている場合は、経費と認められない可能性もあります。
そうなると、税務調査などで指摘され、税金が増える可能性があります。
経費になるのは、事業に関連するものだけです。
これが基本になりますので、事業に関連するもの以外は、経費にしないようにしましょう。
「このままでは、税金が発生しますよ」には注意しようのまとめ
税金が発生しても、デメリットしか無いわけではありません。
払ったら払った分の見返りはあります。
利益をだして、銀行融資を受けられるようにすると、会社が安定しますので、利益を出して税金を払いましょう。
編集後記(2097)
体調は、100%戻らないのですが、ちょっと戻ってきました。
もう少しですかね。
55日記(2427)
今日は、元気ですね。
明日は、保育園に行けそうです。
66日記(1657)
長女がいない保育園ですが、友達の顔を見て安心していました。