トリプルパンチとは、納税が増えるという意味です。
税務調査で、個人的なものを入れてしまって、それが経費にならないと指摘されたら、
・法人税がかかる
・役員の所得税がかかる
・役員の住民税がかかる
※トリプルパンチの定義は、法人税・罰金・役員の税金(所得税や住民税)という方もいます
ということになります。
あとは、消費税もかかる可能性があるため、個人的なものを経費にするのは、やめましょうということになります。
この記事を読んで、トリプルパンチを確認しましょう。
税務調査で役員賞与と言われるとトリプルパンチなので注意が必要です
税務調査で痛いのが、役員賞与です。
その理由は、役員賞与は、法人税の経費にはならないけど、役員の収入になります。
そのため、
・法人税がかかる
・役員の所得税がかかる
・役員の住民税がかかる
と3つの税金がかかります。
税理士の業界では、これをトリプルパンチと言う(いろんな定義があります)のです。
※トリプルパンチの定義は、法人税・罰金・役員の税金(所得税や住民税)という方もいます
他にも、消費税がかかる場合がありますので、フォースパンチ?とでも言うのでしょうか。
簡単に説明すると、税務調査で役員賞与と言われると、その金額が経費になりません。
たとえば、100万円の役員賞与と指摘されます。
そうなると、今まで経費だった100万円が役員賞与になるので、100万円が経費にならなくなります。
そのため、法人税がかかります。
法人税がかかると書いていますが、実際は、
・法人税
・地方法人税
・法人住民税
・法人事業税
です。
利益に対する税金がかかると思ってください。
ちなみに、税務調査を受けて役員賞与と言われた期に、過去の法人税の赤字(繰越欠損金という)がある場合は、利益に対する税金はありません。
その他に、役員賞与なので、役員の今までの役員報酬に役員賞与が加算されます。
役員報酬が1,200万円だったら、そこに役員賞与100万円を加算して、1,300万円で所得税と住民税を計算をします。
あとは、消費税の問題です。
もし、賞与と言われた経費が、消費税の納税に影響する場合は、消費税も増えてしまいます。
これは、もらった消費税と払った消費税の差額を納税している場合です。
経費が役員賞与になると、払った消費税にならないので、納税が増えるということです。
役員賞与は、税金が多額に発生する可能性があります。
役員賞与になるような経費をいれないようにしましょう。
役員報酬の基本とは?
役員報酬の基本は、一定の金額となります。
定期同額給与というのですが、1度決めたら変更なくその期は、ずっと続けるというものです。
例えば、月給が100万円だとします。
それ以外の収入があると、役員賞与となるのです。
上でも書きましたが、役員の月給は100万円なので、月給100万円以外の税務調査で指摘された100万円が出てきてしまったから、役員賞与ということです。
そして、月給100万円以外の臨時的な収入の賞与は、経費にならないのです。
通常の給料以外の部分が、役員賞与となり、その部分は経費になりません。
役員賞与は、個人的な支出には注意
役員賞与の特徴としては、役員が得しちゃったということです。
役員が得しちゃうことがなければ、税務調査で役員賞与と指摘されません。
よくある話では、個人的なものを、会社の経費にしてしまうことですね。
どんなものがあるかと言うと、例え話で書いていこうと思います。
会社で家具を購入したのですが、家具は会社には届かなくて、自宅に届きました。
そして、会社には、自宅以外のところに事務所があります。
こんな感じになると、役員が会社のお金で、個人的なものを購入したとなる可能性があります。
このケースは、家の中で仕事で使われているかどうかの確認が必要ですが、個人的な買い物をすると、役員賞与になる可能性があります。
あとは、個人的な飲み会の領収書を、会社の経費にしてしまったとかあるでしょう。
本当は会社にいないのに、給料を払ってしまうとかです。
とにかく、役員が得しちゃう場合は、役員賞与になる可能性が高いです。
税務調査で役員賞与と言われるとトリプルパンチなので注意が必要ですのまとめ
役員賞与と言われないためには、個人的な経費はいれないようにしましょう。
簡単なことですが、それが重要です。
編集後記(1907)
昨日は、仕事で探しものをしました。
設定があいまいだと、雲を掴む思いです。
55日記(2237)
家に帰って来て、アイスを食べました。
同じのがあるので、「はんぶんこして」と言ったのですが、なかなかむずかしいようですね。
自分の分を半分食べて、あした半分食べることになりました。
66日記(1464)
神経衰弱を毎日のようにやります。
相手がいないと「だれもいっしょにやってくれない」と言っています。