年末調整で間違いやすいところ3大を書いてみる

2023年12月11日

年末調整ってイヤだなって思ったことありませんか？

年末調整は、人のプライベートを見てしまうので、本当にイヤな仕事です。

その年末調整を間違わないようにするために、間違いやすそうなところを3つご紹介します。

・所得金額調整控除

・生命保険料控除

・住所と名前

この記事を読んで、年末調整の間違いやすいところを確認しましょう。

年末調整で間違いやすい所得金額調整控除

所得金額調整控除は、間違いやすいというか、忘れやすいです。

なぜなら、所得金額調整控除のことを知っていないと、この控除を受けるのは難しいからです。

制度が始まって何年か経過していますが、いまでも年末調整で最も注意が必要な控除です。

所得金額調整とは、次のようなものです。(国税庁のホームページから抜粋しました)

子ども・特別障害者等を有する者等の所得金額調整控除

その年の給与等の収入金額が850万円を超える給与所得者で、(1)のイ～ハのいずれかに該当する給与所得者の総所得金額を計算する場合に、所得金額調整控除額を給与所得から控除するものです。

(1) 適用対象者

　　イ　本人が特別障害者に該当する者

　　ロ　年齢23歳未満の扶養親族を有する者

　　ハ　特別障害者である同一生計配偶者又は扶養親族を有する者

なにが問題なのかというと、(1)適用対象者のロです。

夫婦両方の給与等の収入金額が850万円超える場合は、夫婦の両方が受けられるということです。

扶養控除の場合は、どちらか一方にだけ控除がつきますが、所得金額調整控除はどちらか一方ということではありません。

給料が850万円を超える場合は、対象になる可能性がありますので、注意が必要となります。

ここが間違いやすくて、面倒な点なのです。

私の場合は、令和５年分　給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書(ながい！)を確認しますが、信用していません。

書き間違いや書きモレもあるからです。

もし、給料が850万円を超える人がいる場合は、所得金額調整のことを必ず確認しましょう。

・年齢23歳未満の扶養親族がいるのか？

・特別障害者である扶養親族がいるのか？

本当にモレやすい可能性があります。　

年末調整は、年々難しくなっています。

間違いがないように、注意してやっていきましょう。

年末調整で間違いやすい生命保険料控除

こちらは、毎年資料とにらめっこしている方も多いと思います。

いつものことですが、気を使います。

生命保険料控除は、

・新生命保険

・旧生命保険

が2つあります。

そして、新生命保険は、

・一般

・介護

・個人年金

に別れます。

旧生命保険は、

・一般

・個人年金

に別れます。

さらに面倒なのが、保険会社によって生命保険料控除の書式が変わっていることです。

全部別々なので、どこを見たら正しい情報を得られるのか、わかりません。

年末調整をやるときは、じっくりと確認しましょう。

一般用？介護保険用？個人年金用？のどれなのかをしっかりと確認しましょう。

保険の種類で介護と書いてあっても、一般用の場合があります。

重要なのは、何用なのかなのです。

保険の種類は気にしないでください。

あと、生命保険料控除申告書は、合っていない場合があります。

生命保険料控除証明書をしっかり見て、判断しましょう。

年に1回しか書きませんので、正確性はあまりありません。

私が、昔ホームセンターに勤務していたときも、適当に書いていました。

というか、隣の人のを見て、同じように書いた思い出があります。

そんな感じで書いているケースは多いですから、信じるのはほどほどにしましょう。

生命保険料控除証明書は、見にくいです。

しっかりと目で確認して、判断しましょう。

年末調整で間違いやすい住所と名前

これは、年末調整と関係ありそうな、なさそうなことですが、住所と名前はしっかりと確認しましょう。

住所と名前を間違ってしまうと、ダメージが大きいです。

昔あったのが、扶養控除等申告書で住所が、101と書いてありました。

過去の年末調整のデータを見ると、102というケースです。

なぜか、扶養控除等申告書を書いた人が、間違えていました。

こんなことがあります。

あと、一般的に漢字でこう読むだろうと思っているのと、違う方もいます。

実名は出せませんので、別の名前でかきますが、「太郎」と書いてあるのに「いちろう」と読むみたいなのです。

読みにくい人の方が、神経を使うので読みやすいのです。

いつもと同じように処理してしまうと、間違ってしまいますので、注意が必要です。

過去のデータがある方ほど、しっかりと確認する必要があります。