税務調査と聞くとドキドキしませんか?
税理士の柏嵜です。東京都大田区で開業しています。
でも、事前に流れがわかっていれば少し安心できますよね。
この記事には、次のことが書いてあります。
この記事を読むと、税務調査の流れに詳しくなりますよ。
税務調査が法人に来るときの流れを始まりから終わりまで
税務調査法人に来るときの流れを説明します。
流れとしては、
- 税務調査の電話が来る
- 税務調査のための帳簿等の準備
- 税務調査当日
となります。
よく確認して、税務調査に備えましょう。
税務調査の電話が来る
顧問税理士がいる場合は、ほぼ顧問税理士に電話がかかってきます。
顧問税理士がいない場合は、自分のところに電話が来ます。
「○○税務署法人課税第〇部門の○○です。」という感じです。
電話があったら「税務署だ!」とびっくりしてしまいますが、落ち着いてメモを取りましょう。
メモすること
- 税務調査官の名前、部門
- 税務調査の日程(なん日間なのか)
- 税務調査の場所
- 税務調査官が何人で来るのか
- 税務調査の期間(平成28年1月1日~平成30年12月31日とか)
などを聞いてメモすると良いです。
税務調査の日程について
税務調査の日程は変更できます。
仕事や帳簿等の準備期間のことも考えて返事をしましょう。
理由もなく遅らせたり、後で返事をしますと言って返事をしないことのないようしましょう。
税務調査をする場所について
税務調査の場所は、法人なら本店所在地、個人なら事務所でやる場合が多いです。
でも、別の場所を指定することもできます。次の場合などは、別の場所を指定しても良いと思います。
- 資料の置いてある場所と本店所在地や事務所が違う場合(本店所在地や事務所以外の方が、税務調査がやりやすい場合)
- 税務調査官が2人くるけどそのスペースがない場合(一坪オフィスみたいなところ)
税務調査のための帳簿等の準備
基本的には、仕事に関するもの全部を用意してください。
個人なら平成28年分、平成29年分、平成30年分などと分けて段ボールに入れて用意します。
- 帳簿(現金出納帳、預金出納帳など)
- 総勘定元帳(該当する年分)
- 売上に関するもの(請求書、領収書、見積書など)
- 仕入、外注費、経費に関するもの(請求書、領収書など)
- 銀行の通帳
- 在庫がある業種でしたら在庫表
- 建築関係でしたら出面帳や現場管理表など
- 給与に関するもの(給与明細、源泉徴収簿など)
- 契約書関係(賃貸借契約書、請負契約書など)
- 法人であれば、取締役会議事録や株主総会議事録など
税務調査の途中で用意していない書類などを見たいと言われたら、用意していないので探して用意しておきますと言っておきます。
書類の要求をされたときに用意していなくても問題はありません。
でも、いくつも用意していないものがあると税務調査官の印象が悪くなってしまいますので注意しましょう。
税務調査当日
税務署の調査官は、10時ぴったりに来ることが多いです。
身分証を見せてあいさつをします。
最初は、世間話をします。「この辺は、静かで良いですね」なんて言う感じで。
このタイミングでお茶でも出してあげてください。お茶は飲みますが、お菓子は食べませんので、お菓子の用意は必要ないです。
世間話をして「じゃあ、そろそろ」と言って、事業内容や仕事の流れなどを聞いていきます。
このとき税理士が立ち会っていても、社長や事業主に直接事業内容や仕事の流れを質問することが多いです。
慌てないために、事業内容や仕事の流れについて話すことを考えておいた方が良いと思います。
仕事の流れとは、どこから仕事がきて、どうやって納品しているかです。
事業内容や仕事の流れの話が終わったら、総勘定元帳・売上・仕入・外注費や領収書の確認をしていきます。
気になるところは、付箋など貼って後で質問をしてきます。
お昼は、外出します。
午後も同じように、総勘定元帳・売上・仕入・外注費や領収書の確認をしていきます。
税務調査官は、だいたい16時頃に帰っていきます。
2日目がある場合は、「明日も10時に来ます。」や「明日は、○○を確認しますので、準備してください」と言って帰ります。
2日目は、確認する書類が少ない場合は、半日で終わることもあります。業種や資料の量によっては、3日間や4日間になることもあります。
調査の最後に修正することがある場合は、「この部分は、経費として認められません。」という感じで説明していきます。
修正があったら後日修正申告書を提出し、何もない場合や指導で済めば税務調査はそこで終わりです。
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税務調査が法人に来たときの流れを始まりから終わりまで解説!のまとめ
税務調査は、イヤなものです。
私のお客さんのところに来るときでも、嫌でしかたありません。
税務調査がイヤだからといって、税務調査官を敵視してしまうのは良くありません。
昔、私のお客さんが出した茶菓子を、税務調査官が食べなかったので、「なんで私が出した茶菓子食べないんだ!」って、もめたことがあります。
私が出されたお菓子を全部食べて、おさまったのですが・・・。
事前にお茶菓子は食べないと伝えてはいたのですが、好意でだしてしまったのでしょう。
税務調査のときは、落ち着いて対応しましょう。