経費で落とすとは?の勘違い
経費で落とすってなんだ?と思っていませんか。
色々勘違いしている場合があります。
PAPICOのコーヒーって美味しいよねと思っている税理士の柏嵜です。
東京都大田区で開業しています。
この記事は、会社の運営に必要な、経費で落とすの勘違いを5つ書いています。
この記事を読んで、経費で落とすの勘違いをなくしましょう。
経費で落とすの勘違い
経費で落とすという言葉を勘違いしている人がいます。
経費で落とすの勘違いの5つについて解説します!
- 経費で落とすは、領収書があればOKじゃない
- 経費で落としても、あまり税金は減らない
- 経費で落としても、お金が帰って来るわけじゃない
- 借入金の返済は、経費で落ちない
- 購入金額が30万円以上のものは、1度に経費で落ちない
各項目について、説明していきます。
経費で落とすは、領収書があればOK
経費って領収書があればOKと思っていませんか?
領収書があればすべて経費になるわけではありません。
なぜなら、仕事に関連したものでなければ、経費にはならないからです。
経費で落とすには、領収書が必要となりますが領収書があっても、仕事に関連しないと経費にはならないのです。
例えば、
- 友達と飲みに行った
- 友達にプレゼントを買った
- 友達と旅行に行った
は、仕事に関係しないので経費になりません。
サラリーマンが、友達と飲みに行って領収書を会社に出しても、認められないのと同じです。
会社を経営していても、友達と飲みに行った領収書は経費にならないのです。
経費は、領収書があってもOKじゃなく、仕事に関連しないと経費になりません。
経費で落としても、あまり税金は減らない
経費をつかっても、あまり税金は減りません。
なぜなら、税金は利益に税率をかけて計算するからです。
税金を0円にするには、利益と同じ金額の経費を使わなければいけません。
会社の場合は、利益に対する税率はだいたい30%となります。
30万円の税金だったとして、0円にするには100万円の経費が必要となります。
実際に、数字を使って確認したいと思います。
例えば、
利益が100万円で税率が30%だとします。
利益が100万円出たあとに、税金を減らそうと経費を使ったとて比較します。
そのままの場合 | 利益を50にする場合 | 利益を0にする場合 | |
利益 | 100万円 | 100万円 | 100万円 |
経費 | 0 | ▲50万円 | ▲100万円 |
差引 | 100万円 | 50万円 | 0円 |
税金(利益×30%) | 30万円 | 15万円 | 0円 |
出ていったお金(経費+税金) | 0円+30万円=30万円 | 50万円+15万円=65万円 | 100万円+0円=100万円 |
残るお金 | 100万円-30万円=70万円 | 100万円―65万円=35万円 | 100万円―100万円=0円 |
表を見てわかりますが、そのままの場合が1番出ていったお金が少ないのです。
利益=お金だとすると、経費を無理やり使って税金を減らすよりは、お金を使わないほうが会社にお金が残ります。
会社に必要なものを買えば経費で落とすことができますが、やりすぎるとお金がなくなってしまいます。
経費で落とすと、税金よりお金が減っていく
経費で落としても、お金が帰って来るわけじゃない
経費を使うとお金が帰って来ると思っていませんか?
経費を使っても、お金は帰って来ません。
なぜなら、そんな仕組みはないからです。
サラリーマンの場合は、仕事で必要なものを購入すると、会社からお金が支払われますので、返金されているように感じます。
でも、会社が負担していて、国から返金されているのではありません。
副業などを始めて、副業に関するものを購入する場合は、自分のお金で払っていきます。
誰も補填してくれません。
経費で落としてもお金は帰って来ない。
借入金の返済は、経費にならない
経費で落とすの勘違いで、借入金を返済すると経費になると思っている人が多いです。
借入金は、お金を返済しても経費になりません。
なぜなら、借入金は、借りてお金が入金しても、収入(売上・雑収入)にならないからです。
その逆の借入金返済も経費にならないということです。
経費になるのは、利息部分だけとなります。
借入金の返済は、お金は出ていくけど経費で落ちない
☆☆☆関連記事☆☆☆
購入金額が30万円以上のものは、1度に経費で落ちない
青色申告をしている場合ですが、購入金額が30万円以上のものは、減価償却という方法で経費にしていきます。
そのため、1部しか支払った期の経費となりません。
最終的には、全額経費になりますが、払った期じゃなく数期に渡って経費にしていきます。
購入金額が30万円以上のものは、1度に経費で落ちない
☆☆☆関連記事☆☆☆
経費で落とすの勘違い5つ 税理士が解説!のまとめ
最後にもう1度確認しましょう。
55日記(1207)
補助付きで自転車を練習していますが、けっこう乗れています。
でも、すぐよそ見をしてしまうので、あぶないです。
66日記(434)
公園で30分くらい歩かせたら、4時間くらい昼寝しました。
とても疲れたようです。